公開日: |更新日:
ビタミン注射・ビタミン点滴の持続期間はどのくらい?
皮膚科や内科など、さまざまな科目でも受けられる上に、保険適用外ながら手ごろな価格で受けられるビタミン注射・ビタミン点滴。短時間で済むメリットも加わり、健康維持はもちろん美容のために受ける方も多い施術ですが、どのくらいの頻度で受けると良いのでしょうか?ここでは、ビタミン注射・ビタミン点滴の持続期間やおすすめの頻度について解説しています。
ビタミン注射・ビタミン点滴の持続期間とは
一度だけでも効果を実感できますが、週に1~2回の間隔で継続的に受けることでより高い効果を感じられます。一般的に、美容や健康維持のために使われるビタミンCはおよそ15~100g。レモンに例えると750~5000個にも相当するビタミンCを一度に投与します。内服でビタミンCを摂取してもあまり吸収されませんが、血管内に直接入れることで飲むよりも数十倍の量が体内に吸収されて効果を発揮します。
ビタミンCは排出されやすいこともあり、内服の場合は毎日のように摂取しなくてはなりませんが、注射や点滴によって投与することで吸収力が高まり、ある程度効果が持続します。
ビタミン注射の持続期間
ビタミンは排出されやすく、体内にストックできない成分です。体内で効力を発揮するのは1~2週間程度と考えておくと良いでしょう。また、静脈注射の場合と筋肉注射とで、若干持続期間が異なります。即効性があり短期間なのが静脈注射。じわじわと長期間効果が続くのは筋肉注射です。静脈注射の場合は3日~1週間程度、筋肉注射なら1~2週間を目安としてください。
ビタミン点滴の持続期間
個人差により異なりますが、持続期間は数日~1週間程度です。筋肉へ注射するビタミン注射とは異なり、点滴の場合は静脈への注入となります。全身への巡りが早く即効性はありますが、持続期間は注射に比べると長くありません。ただし、投与する点滴の種類や個人によって若干の差があり、高濃度ビタミンC点滴の場合は、比較的期間が長めです。
治療間隔の目安
ビタミン注射・ビタミン点滴のおすすめの期間は月1~2回程度です。美容を目的としたビタミン点滴の中には、グルタチオンやトラネキサム酸、αリポ酸など、ビタミンと相性の良い美容成分が配合されているものもあります。これらの成分が持続する期間も1~2週間程度。美容効果を絶やしたくない方は、継続的な投与がのぞましいでしょう。
治療回数の目安
一度でも効果を感じられる方もいますが、肌に劇的な変化があらわれるかは個人によって異なります。2~3回目くらいから「肌の調子が良くなってきた」と感じる方が多いそうです。ビタミン注射・ビタミン点滴がはじめての方は、はじめは週に1回程度、3~5回を目安に注入し、その後は体調や肌の調子に合わせて継続的に投与することで効果が続きます。
ニンニク注射(ビタミンB注射)を受ける頻度
ビタミンBを主とするニンニク注射の場合、個人差はありますが効果が持続するのは3日前後と言われています。効き目の長い方でも1週間程度でしょう。風邪予防のためにビタミン注射を受けたい方も、週に1~2回の注入がおすすめです。
疲労回復を目的にニンニク注射を受ける方は一度の注射でも効果を感じられますが、より効果を持続させたいなら定期的に注入しましょう。継続的に受けることで、疲れが溜りにくい体になります。また、激しい運動後の筋肉痛にも、ニンニク注射が選ばれることがあります。その場合は筋肉痛が引いたら続けて受ける必要はありません。自分の目的に合わせて、受ける回数や頻度を調整してください。
高濃度ビタミンC点滴を受ける頻度
血中のビタミンC濃度レベルを上げることで、シミや肝斑の予防、ニキビ肌・アトピー肌の改善を目指せる高濃度ビタミンC点滴。くすみ改善や美白のために受ける方も多くいます。
高濃度ビタミンC点滴は、通常のビタミン注射・点滴に比べて高用量になっているため、一度に投与できる量が多いのが特徴です。高濃度ビタミンC点滴を受ける場合も、美容維持のためなら月に1~2回がおすすめ。高濃度・高用量であっても、ビタミンCが体内に長期間ストックされることはありません。高濃度になっている理由は即効性を高めるためと考え、定期的な投与を検討すると良いでしょう。
他の治療と組み合わせたいときもOK
ビタミン注射・ビタミン点滴は、他の美容治療と組み合わせることで、その治療効果を高めることにつながります。肌を健やかに導く成分なので、積極的に取り入れればより美肌に近づけるかもしれません。また、ビタミンの「傷を修復する機能」を利用して、治療予後やダウンタイムを軽減したい方にもおすすめです。レーザーや美容医療機器を使ったしわ治療・たるみ治療を検討している方は、ビタミン注射・ビタミン点滴を同時に受けてみてはいかがでしょうか。
同時に施術できるかどうかは治療によって異なるほか、医師の診察のもと判断されます。カウンセリング時に自分の希望を伝えて、対応してくれるかを聞いておくと良いでしょう。