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肝斑に有効な成分
肝斑ができる原因や対策、できる部位、セルフケアの方法について紹介しています。
肝斑治療には美容注射が有効
肝斑とは
顔にできる薄茶色のしみのこと。おもに、頬骨や目尻の下あたりに、左右対称にできるのが特徴です。30~50代の女性に発症することが多く、高齢になっての発症はないといわれています。いわゆる一般的なしみである老人性色素斑は色が濃く、輪郭もはっきりしているのに対して、肝斑は輪郭がはっきりせず、広範囲に広がることが多いようです。
美容医療で注射
しみの治療には、レーザー治療が用いられることが多いのですが、肝斑の場合、レーザー治療を行うと悪化してしまうことがあります。
肝斑の治療におすすめなのは美容注射。その際、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸など、厚生労働省が認可している美白有効成分を含んでいるものなら、さらに高い効果が期待できます。
ビタミンC誘導体は、抗酸化作用や美白作用などが期待できるビタミンCを安定させて肌に吸収しやすくしたもの。メラニンの生成を阻害したり、メラニン色素を還元する作用があるといわれています。
トラネキサム酸は、2002年に厚生労働省から美白効果がある成分として認可されています。しみの原因となるメラノサイトの活性化を抑えたり、炎症やアレルギーを抑える働きがあります。
編集チームコメント
アンケートによれば、ほうれい線などの目立つしわやたるみによって老けが判断されるといわれています。
しみも、メイクで隠れるものならまだいいのですが、広範囲に広がっていたり、目につくところにできていると、老けた印象を与えがちです。しみとあわせて、しわやたるみも改善することで、より若々しい印象になりますね。
できる部位
肝斑は、頬、額、口の周り、鼻の下などにできやすいといわれています。目の周りにはできません。ほとんどの場合、左右対称にでき、それが大きな特徴になっています。左右対称でも大きさが違ったり、位置や形が違うこともあります。
頬骨のあたりに、左右対称にもやっと広がっていたり、頬骨に沿って筆で描いたようにできたり、目尻の下の方やこめかみの近くにできたり、額の中央などにあらわれる場合もあります。
肝斑は30~40代に発症することが多く、60代以降で発症することはありません。
肝斑ができる原因
肝斑は、女性ホルモンのバランスが乱れることによってできるといわれ、妊娠やピルの服用との関係が深い30~40代の女性に多く発症すると考えられています。
女性ホルモンのバランスが乱れるとメラノサイトが活性化されて、黒色メラニンがたくさんつくられます。それが肝斑となってあらわれてくるのです。
女性ホルモンが影響しているため、肝斑の症状が見られるのは50代の後半くらいまでで、閉経とともにしみが薄くなったり消えたりするようです。
ストレスによってホルモンバランスが乱れて濃くなったり、紫外線によるダメージで悪化することもあるといわれています。
セルフケア
女性ホルモンが原因といわれる肝斑の発生を防ぐことは難しいですが、悪化させないようにすることはできます。
紫外線が肝斑発症の直接の原因というわけではありませんが、日焼けによって悪化することがあるため、紫外線対策をしっかりするようにしましょう。
ストレスによってホルモンバランスが崩れないよう、上手にストレスを発散することも必要です。