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ベビーコラーゲン注射の副作用について
アレルギーの心配がほとんどないことで知られるベビーコラーゲン注射ですが、トラブルが起こる可能性はゼロではありません。ここでは、ベビーコラーゲン注射を使用することで考えられる副作用や打ち続けることのリスク、リスクを軽減するための術後の過ごし方を紹介しています。
ベビーコラーゲン注射はリスクが比較的少ない
ベビーコラーゲンはヒト由来のコラーゲンなので、アレルギーの心配がほとんどありません。従来のコラーゲン注入剤は、動物由来のものでした。そのため、アレルギーテストを実施した後に施術を開始するというステップを踏む必要がありました。
しかしヒト由来のコラーゲン注入剤を使用することで、より生体親和性が高くリスクを抑えられた施術が成立。アレルギーテストは不要となり、手間を掛けずにエイジングケアを行えるようになったのです。
ただし、100%安全を保証する施術は存在しません。安全と言われているベビーコラーゲン注射でも、ごくまれにアレルギーが生じる場合があります。しっかりと施術のリスク・注意点を理解しましょう。
起こり得る副作用を部位ごとに解説
目の周りのトラブル
デコボコができる可能性がある
皮膚が薄い目の周辺は、皮膚との親和性が高いベビーコラーゲン注射が適していると言われますが、まれにデコボコが出ることがあります。ただしコラーゲンは体内に吸収されていく素材なので、デコボコ感が発生しても徐々に消失していきます。
注入部にしこりを感じる
同じ箇所に何度もベビーコラーゲンを注入することで、まれにしこりができることもあります。しこりの大きさはまちまちですが、触れるほどのしこりとなると、気になる人も少なくないでしょう。しこりが気になるようであれば、強めのマッサージで周りに馴染ませることで改善に導くことが可能です。
最悪の場合、失明の危険性もある
皮膚には様々な血管が通っています。万が一、血管内に注入剤を侵入させてしまったら、視野障害や失明といった大きな被害が生じる可能性もあります。施術するクリニックを選ぶ際は、このようなリスクを十分理解し、対応しているところが良いでしょう。
たとえば、部位によってはカニューレを挿入して血管の保護を実施している等、大きな事故に備えていることが大事です。
口元・唇
膨らみが中途半端
ベビーコラーゲンの注入量が少ない場合、凹みが残ることがあります。このケースでは、凹みを目立たなくするために、ベビーコラーゲンの追加注入にて処置が必要です。
また一部分に偏った注入をすると、その部分だけ膨らんで見えてしまい不自然な口元になることも。この膨らみは施術後のむくみの可能性もありますが、丁寧に皮膚に馴染ませるようにマッサージすることが改善に繋がります。
2週間ほどマッサージを続けても膨らみが気になる場合は、コラーゲンが吸収されていくのを待ちましょう。
口元に黒いかさぶたができてしまう
黒いかさぶたは、皮膚が壊死した結果です。これは血管内へのベビーコラーゲンの侵入や、注入剤の量が多く皮膚が膨らみすぎたりして起こる症状です。
かさぶたができる前には、皮膚が赤や紫といった色味を帯びて、痛むことがあります。それを放っておくと、壊死が進行し黒いかさぶたができてしまうのです。
痛みや腫れといった症状が気になった際は、できるだけ早く施術したクリニックへ相談しましょう。状態にもよりますが、軟膏や痛み止めの処方をされることが一般的です。
全身症状が起こる場合がある
頭痛や吐き気を感じたり、目がかすんで見えたり、関節痛が悪化したりと、このような全身症状を伴う可能性もあります。これはアレルギーによる症状であることが多いのですが、このような症状は日常生活においても十分に起こり得るので、ベビーコラーゲンの注入と関連付けることは難しいかもしれません。
そのため、「このような症状が伴うリスクがある」ということを念頭に置いて施術を受けることが大切です。また、アレルギーテストが不要な施術ですが、万が一に備え、事前にアレルギーテストを受けたいという旨を医師に伝えることで、よりリスクを抑えてベビーコラーゲン注射を受けられるようになるでしょう。
打ち続けるとどうなる?
ベビーコラーゲン注射を継続することで、身体に悪影響を及ぼすリスクはほとんどありません。しいて言うならば、献血ができなくなることがネックです。
ヒト由来成分のベビーコラーゲンは人の胎盤から抽出されています。そのため肝炎やHIVの危険性がないとは言い切れず、血液の提供ができなくなるのです。
またベビーコラーゲン注射は1ccあたり100,000円ほどが相場なので非常に高価です。日常生活に支障がない程度に予算や治療計画をしっかりと立ててから施術に臨む必要があります。
副作用の発症を抑えるための術後の過ごし方
メイクや洗顔、シャワーは施術した当日から行うことが可能です。しかし内出血を起こしやすくなるので、激しい運動や飲酒などの血行を促進する行為は控えるべきです。
またタバコは体内のコラーゲンを破壊する役割を持っているので、喫煙は控えるか、あるいは禁煙に挑戦するかした方が良いでしょう。
そして、余計なシワを作らないように心がけるのも大切です。シワは肌の乾燥によってできることが多いため、保湿剤を塗布して、乾燥から身を守ることで、ベビーコラーゲン注射の効果の持続期間が長持ちすることに期待できます。
ベビーコラーゲン注射を受けられる全国のクリニック
全国にあるベビーコラーゲン注射を受けられるクリニックを調査しました。エリアは今後増えていく予定です。クリニックをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。